更新日:2021年09月04日

公開日:2013年08月13日

自毛植毛FUT法のメリットやデメリットを紹介

FUTスリット法のメリット・デメリット

自毛植毛FUT法のメリットとは

料金が比較的安い

自毛植毛手術にはメスで切るFUT法とは対象的に、メスを使わないFUE法という術式があります。

 

FUE法では特別な医療機器が必要なため、その分手術にかかる費用も比較的割高ですが、FUT法は株分けをはじめ手作業で行なうことが多いためFUE法と比べると若干費用が安い傾向にあります。

 

広範囲の移植が可能

FUT法では移植に必要な髪の毛の数に応じて、切り取る頭皮の幅や長さを調整することでより多くの移植毛をまとめて採取することが可能です。

 

ですから広範囲に植毛が必要な方の場合には最も適した植毛手術として多く用いられています。

 

毛根へのダメージが少ない

生着率は毛包の採取や移植の際に起こる毛根へのダメージを抑えることで高めることが可能です。

 

FUT法の特徴は移植に必要な髪の毛(毛包)の採取方法にあります。

 

最初に後頭部の頭皮を移植毛の必要な数に応じて帯状にメスで切り取った後、顕微鏡で慎重に1毛包ずつ株分けを行なうことで大切な毛根にダメージを与えることなく移植を行なうことができるのです。

 

移植毛の生着率が高い

実は自毛植毛手術において、移植した毛根100パーセントすべてが生着することはありません。

 

その原因は移植したドナーへのダメージによるものですが、顕微鏡を使って株分け(移植毛を作る作業)を行なうFUT法では、その生着率は95パーセント以上という非常に高い数値を実現しています。

 

自毛植毛FUT法のデメリットとは

傷跡が目視できる可能性がある

FUT法はメスを使って頭皮を切り取る採取法を用いる植毛手術です。

 

そのため術後に目視でわかる白い線状の縫合痕が残ってしまうというデメリットがあります。

 

近年では傷跡が残りにくいトリコフィディック縫合法を用いるクリニックもありますが、まだまだ少数のクリニックでしか行なわれていません。

 

執刀医の熟練度に左右される

FUT法は移植毛の採取から株分け、移植に至るまで細かく高度な技術が必要とされます。

 

そのため、その仕上がりは執刀医の技量や経験によって大きく左右されてしまうデメリットがあります。

 

頭皮の状態によってできない場合がある

ここでの頭皮の状態というのは固さや張りを示します。

 

FUT法は頭皮を切り取り縫合するという作業があるため、頭皮が固かったり張っていたりする場合には手術ができません。

 

個人差はありますが、ストレスや生活習慣などによって頭皮が固くなっている方の場合にはある程度の取り組みを行なう期間が必要な場合があります。

 

この場合クリニックの指導に沿って、頭皮マッサージなどを行ない固さや張りが解消されるようであればFUT法を選択することが可能になります。

 

自毛植毛FUT法のメリット・デメリットのまとめ

現在でもアメリカでは主流となっているFUT法ですが、一言で安くて大量にできるという点です。

 

頭皮を切り取って採取するため手早くより多くのドナーを採取することができますが、反面切り縫いした縫合痕が目視できる点において選択する際の大きな壁になっています。

 

近年ではこの縫合痕が残りにくい「トリコフィディック縫合法」という特殊な方法も開発され、日本でも数社ですが取り入れて行なわれています。

自毛植毛FUT法の良い口コミや悪い評判を紹介

自毛植毛FUT法に関する良い口コミ

移植した髪の毛がしっかりと生えてきた

メスを使うということで当初不安はあったが、移植した髪の毛の生着率の高さが実感でき結果にはすごく満足している。

 

仕上がりが自然さに満足

移植した髪の毛がちゃんと生えてくるか心配だったんですが、月に1cmくらいのペースでちゃんと伸びいるのでおりあえず一安心しています。

 

てっぺん部分の髪の毛だから馴染むか不安でしたが、とても自然な仕上がりで納得しています。

 

思っていたほどの傷みではなかった

メスを使う手術なので手術前は痛みがあるのかとすごく不安でしたが、麻酔を使っての手術は痛みを感じることもなく安全に植毛していただきました。

 

自毛植毛FUT法に対する悪い評判

後頭部の赤みが続いた

メスを使う手術のため傷や痛みが残ることはわかっていたが、後頭部の赤みが1ヶ月ほど残った。

 

手術に時間がかかった

説明でも時間がかかることは聞いていましたが、ドナー採取から移植が終わるまで5時間はやはり思ってた以上に長かった。

 

スタッフの技術が不安だった

手術の際には執刀医の先生だけじゃなく他のスタッフさんも一緒に参加してくれたんですが、先生以外の人たちの技術に少し不安が残りました。

 

期待したほどの密度が出なかった

個人差があるのは承知していましたが、期待したほど髪の毛に密度が出ませんでした。
安くない金額を払っているので、少しがっかりしてしまいました。

 

自毛植毛FUT法の良い口コミ・悪い評判のまとめ

生着率のよさや自然な仕上がりに関する良い口コミの一方で、赤みが残ってしまったことや密度に対する不満、技術面に対する悪い評判も多く挙がっていました。

 

仕上がりや技術については直接的にFUT法に対するものではなく手術を受けたクリニックに問題があったと考えられますが、切り縫いした際の後遺症として赤みや腫れが出てしまうのはFUT法のマイナス面だと言えます。

 

術後のメンテナンスや生活習慣などによって症状も個人差があると思いますので、クリニックでしっかりしたアドバイスを受け実践されることをおすすめいたします。

自毛植毛FUT法の特徴や手術内容を解説

自毛植毛FUT法とは

FUT法とは、「Follicular Unit Transplantation(フォリキュラー・ユニット・トランスプランテーション)」の略称で「毛包単位の植毛手術」のことを表しています。

 

近年ではFUSS法「Follicular Unit Strip Surgery(フォリキュラー・ユニット・ストリップ・サージャリ−)」と呼ぶクリニックも増えていますがFUT法と同じです。

 

世界的に見ても、いまだ最も主流の自毛植毛技術になっています。

 

またFUT法はメスを使った植毛技術で、反対にメスを使わずに毛包を1本1本くり抜く手術方法を「FUE法」といいます。

 

自毛植毛FUT法の特徴

FUT法の特徴は、なんといってもメスを使って切り取る術式であるということです。

 

またFUT法は毛包単位を重視して行なわれることが多く、非常に細かい植毛が可能になります。

 

毛包単位とは皮脂腺や起立筋で構成された単位で、1本から4本程度が集まって生えている髪の毛の束のことをいいます。

 

自毛植毛FUT法のドナー採取法

基本的に自毛植毛行なう場合、移植毛は後頭部や側頭部から髪の毛を採取します。

 

これは薄毛の原因になる男性ホルモンの影響を受けにくい性質を持っているため、薄毛の部分に移植しても影響を受けず生えることで改善できるためです。

 

採取する箇所の髪は短くカットし、植毛に必要な本数に合わせて頭皮を帯状にまとめて切り取ります。

 

その後、帯状の頭皮を顕微鏡をつかって1毛包ずつ株分けを行ないます。

 

自毛植毛FUT法の植え込み方法

薄毛部分にメスで細かく切り込み(スリット)を入れていきます。

 

株分けを行なった移植毛をピンセットを用いて1毛包単位でスリットに植え込みを行ないます。

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