円形脱毛症の治療にも植毛手術は効果を発揮するのか‥
円形脱毛症部分への自毛植毛 |
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【移植株数の目安】症状によって 【本数に換算して】症状によって |
自毛植毛は90%以上の定着率で移植した髪の毛が再び生える成果をあげており、これは事故や病気によって髪が生えなくなってしまった部分に移植をしても効果は十分に発揮します。
しかし問題は円形脱毛症への効果があるかという点です。
実は植毛自体の効果ではなく、円形脱毛症が発症する原因に問題があります。
円形脱毛症の原因はいまだ解明されておらず、ストレスや遺伝、近年では「自己免疫疾患」が有力視されています。
自己免疫疾患とは、本来自分の体を守るために存在するはずの免疫システムが、毛根を異物と勘違いして攻撃してしまうために脱毛が起こるという説です。
円形脱毛症の原因がはっきりとしていない以上、部分的な植毛は可能であっても、結果また抜け落ちてしまうということが考えられます。
もちろんクリニックにおいても円形脱毛症の症状が見られる患者さんについては植毛をおすすめすることはありません。
ただし数年間その状態が続いているなどの特例によっては自毛植毛を行なう場合もありますので、まずは一度専門家のカウンセリングで相談されることをおすすめいたします。
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円形脱毛症の原因
円形脱毛症はある日突然なんの前ぶれもなく、円形または楕円形にまとまって抜けてしまう症状です。
原因は明らかになっておらず、以前はストレスとされていた原因が近年では自己免疫疾患が有力視されています。
ストレス
強いストレスや長期間のストレスは交感神経のコントロールに異常をきたす原因になります。
血管を収縮させる働きのある交感神経のコントロールが効かなくなると、そのまま頭皮への血流も悪化し毛根への栄養も行き渡らず、結果脱毛が引き起こされてしまうわけです。
遺伝
円形脱毛症の患者の約8%が、家族にも同じ症状を抱えているというデータがあります。
アトピー素因
アトピー素因とは気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患のことを言いますが、円形脱毛症の患者の4割がこのアトピー素因を持つと言われています。
出産による女性ホルモンの変化
出産後、急激な女性ホルモンの変化で脱毛が起こる症状に産後脱毛があります。
この際に遺伝やアトピー、ストレスによって円形脱毛症が併発してしまう恐れがあります。