副作用や後遺症
植毛手術はしたいけど、副作用は?後遺症は?といった不安があると思います。
まずはじめに、自毛植毛は発毛治療や育毛治療とは違って通院により薬剤を服用したり塗布したりして行なう治療ではありません。
植毛を選択されるということは即手術ということになりますので、いま術前の時点では副作用が起こることはもちろんありません。
副作用については手術以降、完全に切れない麻酔効果による知覚的な変化や、その後数日間に起こる症状が挙げられます。
また後々にまで残ってしまうような後遺症については、植毛手術の方法によって少し違いがありますので併せてご説明いたします。
手術後の副作用
手術当日の痛み
全く痛みが出なかったという声や、チクチクするといった声が挙がっています。
痛みが出るピークは術後の夜から翌朝まででほとんどおさまるようです。
それより「かゆい」という声が圧倒的に多く挙がっています。
麻酔の効果
ぼーっとしてる感覚、少しふらつくといった声が挙がっています。
術後に麻酔が切れるまでの時間にも個人差がありますが、安全を期すためどのクリニックでも車の運転を避けらるよう指示を受けます。
また手術当日は車での来院は避け、電車等の交通機関をつかって来院される指示を受けます。
遠方より来院されている方には、念のため宿泊することもすすめています。
頭皮の腫れ
自毛による植毛手術であれば頭皮に異常が出ることはありません。
しかし「人工毛植毛」という合成繊維を移植する場合に、頭皮が異物の侵入に対して拒絶反応を起こし腫れや炎症などが起きるケースはあるため、アメリカでは人工毛植毛を法律上禁止しています。
まぶたの腫れ
術後3日目くらいから出ることがあります。
これも症状には個人差があり、腫れが出たり出なかったり、また片方だけに腫れが見られたりとまちまちです。
一時的な脱毛現象
これはショックロス現象と呼ばれ一時的脱毛と永久的脱毛の現象があります。
またこれも個人差によって起きる人、起きない人が見られます。
くわしくはショックロスの不安を参考になさってください。
手術後の後遺症
頭皮の化膿
腫れが出やすい人工毛植毛を選択された場合に化膿を引き起こす可能性は高いので、やはり選択肢として自毛植毛を選ばれることをおすすめいたします。
後頭部のつっぱり感
切らない手術「FUE法」を選択された場合はおこりませんが、後頭部位を切る手術「FUT法」を選択された場合起こる症状です。
後頭部より移植片を幅1センチ×十数センチを採取したのち、切除部分の頭皮を上下引っ張って縫合するために起こります。
個人差はありますが数日で違和感は感じなくなり、縫合部の抜糸も10〜2週間後に行われます。
回復後の傷跡は手術方によって異なります。( >> 傷の不安を参照 )
手術翌日からの痛み
ピークである翌朝を過ぎれば鎮痛剤など服用しなくても痛みは和らいでいきます。
年間で1〜2人、ごく稀に1週間程度の鎮痛剤を服用される方がいらっしゃるようです。
手術後の副作用や後遺症のまとめ
副作用で一番心配なのが手術が終わってからも麻酔が残っている状態だということです。
これは個人差があり視覚的な影響でフラフラしたり、感覚的な影響でぼーっとしたりするようですが、必ずクリニックの指導を守っていただき車の運転だけは避けるようお願いいたします。
また頭皮を施術することで起きてしまう腫れ症状にも個人差があるようですが、帰宅されてからのケアを十分行なっていただくことでかなり軽減しますので是非お願いしたいと思います。
( >> 手術以降におけるメンテナンス、お手入れの注意事項を参照ください )
後遺症はどのような手術法を選択されるかが大きな分かれ目になるということはお分かりいただけたかと思います。
もちろんそれぞれの手術法にもメリット・デメリットはありますので、どちらを選択されるかはそれぞれクリニックの手術法をご確認の上、ご相談・ご検討いただけたらと思います。
自毛植毛はカツラや増毛と違い、手術後すぐに髪の毛が増えることはありません。
ですが10ヶ月から1年後、しっかり自分の毛が生えてくることに間違いはありません。
副作用は長くても数日間でおさまりますので、ぜひ今後しっかり生えてくる髪の毛のため辛抱していただくことを切にお願いいたします。